矯正は歯並びを整える治療と思われる方は多いと思います。しかし矯正治療は表情やフェイスラインを美しくすることも可能です。どのような関係があるのでしょうか。

 

〈矯正をすると表情が良くなる〉

矯正治療をすると、表情が変わる方がおられます。たとえばいわゆる出っ歯と呼ばれる上顎前突の方や、受け口の下顎前突の方は、唇がつねに開いていることが多いです。頑張って閉じようとすると、横から見たときに口が前に出てしまいます。唇がつねに開いていると、口輪筋などの唇の周りの筋肉が緩むため、口角が下がったり、筋肉が全体的に下がっているように見えます。しかし矯正をすることにより、前歯の位置が正常になるため、唇を閉じやすくなります。口輪筋も引き締まり、また笑顔も増えて表情が豊かになります。

 

〈フェイスラインもスッキリすることがある〉

すべての症例で変わるわけではありませんが、矯正をするとフェイスラインも変わることがあります。たとえばエラが張っている人は、矯正をすることによって顎のラインがスッキリするため、小顔になったと感じる方が多いです。

　鼻先とあご先を結んだ線を「エステティックライン」といいますが、唇がこのラインの内側にあると美しい横顔と言われています。矯正治療によって受け口や出っ歯が改善されると、エステティックラインも整うため、横顔が美しくなります。

 

矯正治療で歯並びを整えるのはもちろんですが、フェイスラインや表情も変わることが多いです。総合的なバランスまで考えて矯正してくれる矯正医を探すと良いでしょう。