中高生になると部活を始めるお子さんがほとんどだと思います。矯正治療をしているときに運動をすることは特に問題はないのでしょうか？検証していきましょう。

 

〈矯正治療中の運動は基本的には問題ない〉

矯正治療をしていたとしても、ほとんどの運動競技には差し支えないでしょう。ワイヤーを変えたばかりなど矯正に伴う痛みがある間は、多少スポーツの成績に影響があるかもしれませんが、一時的なものです。ただし、ラグビー、ボクシング、相撲など人とぶつかり合ったりする激しいスポーツの場合は注意が必要です。一般的に使用されているマルチブラケット矯正は、ブラケットと呼ばれる小さな部品を歯に接着させます。そのため強い衝撃が口元にかかると、粘膜が切れてしまうなどのトラブルが起きかねません。

 

〈スポーツをするときはマウスピースを着用することもできる〉

格闘技などの激しいスポーツをされる方が矯正をする場合は、粘膜を衝撃から守るためのマウスピースを着用するなどの対策が必要でしょう。また、マルチブラケット矯正以外にも、マウスピース矯正などの選択肢もあるため、カウンセリングのときにスポーツをしていることなども矯正医に伝え、どのような矯正が最も適切か相談すると良いでしょう。

 

〈奥歯の噛み合わせがしっかりすると記録が良くなる？〉

今まで奥歯が噛み合っていない方が矯正をして、噛み合わせがしっかりすると、記録が良くなることがあります。瞬発的な力を入れるときに無意識にぐっと食いしばりますが、噛み合わせがしっかりすると力がかかりやすくなるからです。もちろん全てに方がそうなるとは言えませんが、スポーツを理由に矯正を諦めたりせず、気になることは何でも相談してみましょう。