矯正治療中、とくにマルチブラケット矯正をしていると歯磨きがしづらいため虫歯になるリスクが高いです。もしも虫歯になってしまったとき、治療はできるのでしょうか？

 

〈小さな虫歯は矯正装置をつけたまま治療できる〉

気をつけて磨いていたつもりでも、矯正装置があるとどうしても磨きにくいため、虫歯を作ってしまうことがあります。定期的に矯正歯科に通っていれば、大きな虫歯になる前に見つけてもらえるでしょう。小さな虫歯であれば、フッ素を塗ってそのまま経過観察することがあります。治療が必要と判断された場合も、矯正装置をつけたまま治療してもらえるかもしれません。

　ただし、矯正歯科では虫歯の治療をしてもらえなかったり、自費診療になることが多いです。そのため虫歯治療は別の歯科医院で治療してもらう必要が出てくるでしょう。

 

〈大きい虫歯は矯正装置を外す場合がある〉

矯正治療中に大きな虫歯ができてしまい、装置が治療するにあたって邪魔になる場合は、外さなければなりません。その場合は矯正治療は一時的に中断することになります。

 

〈虫歯を作らないためにできること〉

① フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素濃度の高いものを使用しましょう。

② タフトブラシや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは限界があります。補助清掃器具を使用しましょう。

③ 定期清掃してもらう

矯正歯科で定期清掃を受けましょう。フッ素塗布もしてもらうなら、虫歯リスクを下げることができるでしょう。

矯正中にできるだけ虫歯ができないよう、毎日のケアをていねいに行いましょう。万が一むし歯ができてしまった場合は、できるだけ早めに治療してもらってください。